善福寺の仏さまたち

阿弥陀如来

仏さま達の先生

サンスクリット語で「アミターバ」「アミターユス」といい、それぞれ“無限の光”“永遠の命”を意味します。 前世は法蔵菩薩で、「すべてのいのちを見捨てることなく、必ず浄土に救い取り、最後に私も仏になります」という誓いをたて、多くの人を救い、その功徳から阿弥陀如来となりました。 現在は西方の極楽世界におわします。

阿弥陀如来は浄土宗及び浄土真宗の多くと、天台宗の寺院においてご本尊として祀られています。善福寺の阿弥陀如来像は、平安時代に造像され、寺が開創された室町時代よりも古いものです。 どのような経緯で善福寺に祀られたかは不明ですが、現在もご本尊として信仰を集めています。また調査にあたった専門家によると、足の組み方や手に施された修理の具合から、 当初は薬師如来として祀られていた可能性が高いとのことです。

子安地蔵菩薩

生あるものすべてを救うという菩薩

サンスクリット語ではクシティ・ガルバといいます。
クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」を意味し、意訳して「地蔵」という意味です。
大地のように広大な慈悲で生あるものすべてを救うという菩薩。

奈良時代に大陸から伝わった地蔵菩薩は、阿弥陀如来の救済を介添えするような形で信仰されてきました。 鎌倉時代以降になると、阿弥陀如来から独立した信仰を確立しました。 『延命地蔵経』が説く所に依りますと、地蔵にそなわるという十種類の福の中で第一位が女人泰産であることより安産・子安地蔵として子供に縁の深い地蔵信仰の基となり人々に受け容れられました。

毘沙門天

仏教の四天王

毘沙門天のルーツは、インドの古い神、北の方角を守る神ヴァイシュラヴァナです。

仏教の守護神である四天王の一員、北方天王多聞天として祀られてきましたが、後に毘沙門天として独立した信仰を集めました。 やがて阿弥陀信仰が盛んになってくると、仏教を守護する毘沙門天は、 阿弥陀如来の信者を守護する利益があるとされました。
鎌倉時代以降になると、さらに阿弥陀如来の信者に対し、富みや地位を与えると信仰されたことから、後に「福の神」としても信仰されるようになりました。

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